Maalliでは、
デザイン、型紙作製、サンプル作製
裁断、革漉き、ミシン、コバ塗りなど
すべての工程を、
このアトリエにて一人で行っております。
ですので、多くの品物はお作り出来ませんが
こだわりの一品を、
一点一点、心を込めて丁寧に製作しております。
その製作工程の一部を
少しだけご紹介致します♪
型紙がひと通り出来たら、ココからが大事!
芯材や、いらない革や布で、試作を作ります。
ここで、実際にカードや小銭を入れてみたりしながら、
幅などの微調整を行い、型紙を修正していきます。
この作業をとことん、自分の納得がいくまで繰り返します。
革の型紙、裏地の型紙、芯材の型紙、、、
併用の型紙もありますが、
お財布のパーツは、本当に多いので大変です。。。(汗)
型紙を元に、革包丁で
全てのパーツを断っていきます!
ひとつの品物でも
こんなに多くのパーツから出来ているのです!
ふぅ。。。
革はそのままの厚みでは、とても厚くて使えません。。。
ですので、そのパーツに応じて
すべて薄く漉いていかなければなりません。
この漉き方も、パーツによって
漉き方、厚みがすべて異なるので、、、
素人では絶対に真似出来ない、職人技が必要になってくる作業です。
バッグなどは、そのままの革の厚みで使用する事が多いので
周りを漉くくらいで、そんなに大変ではないのですが、
財布や小物に関しては、
全体に薄く漉かないといけないパーツがほとんどであり
この、"漉き"という作業が、小物を作る上では
とても重要な工程になります。
革が漉けたら、今度はそれらの革のパーツを
裏地と張り合わせていきます。
芯が必要な部分には、芯も入れていきます♬
ようやく、少し先が見えて来た感じですね(笑)
そぅそぅ、ネンが必要な部分には、
ネンも入れておきます。
張り合わせた部分を、ミシンで縫っていきます。
小物はバッグに比べて、縫い目が目立つ物なので、
一瞬たりとも気が抜けません!!
ミシン、張り合わせを繰り返しながら
どんどん、パーツを組み立てていきます。
数あるVINTAGEのパーツの中から
バランスを見ながら、選んで取り付けていきます♬
このバランス、デザインを考えていくのが楽しい♬
反面、本当に悩むところでもあります。。。
付属のチェーンのパーツなどを作って、
取り付けて、、、
最後に、ホックを打ちます。
出来上がり♪
が、しかし!
この品物は違いますが、端が切りっぱなしの品物の場合は、
まだ続くのです。。。
切りっぱなしの場合、周りに、ネンを入れてから、
まずは、目止め液を何回も重ね塗りをします。
その後、面が平になるまで丁寧にヤスリで整え、
面が綺麗になったら、最後に塗料を塗っていきます。
このように、品物一つ作るのにも、
こんなにもいくつもの工程を経て出来ているという事を、
少しでも感じて頂ければ幸いです☆★
現在ではコスト面から、海外生産をする事が多くなり、
国内生産と呼ばれる品物を製作している職人さんには、
後継者がいなくなって来ているのが現状です。
このように、デザインから、製作まで一環して出来る人間は
正直、現在ではとても少なくなっていると言われています。
後継者がいなくなってきている、こんな時代だからこそ、
若い世代がもっと頑張っていかなければ!!
という、そんな思いも込めながら、
日々、製作に励んでおります。